ぺやんぐの部屋

独り言を聞いてください

2014/4/2②

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当日の座席からの景色。

確か内野指定B席で、値段が3600円くらいだったと思う。割と良席かも。

まだビジターチームの巨人の選手の打撃練習が行われている中、ベイスターズの選手が一塁ベンチ前でアップ、キャッチボールを始めているところである。

 

ビジターチームの打撃練習終了まではネット際での見学が許されているが、終了と同時に自分の座席に戻らなくてはならないというルールもある。なかなか戻らない客を係員がネット際から離れさせる、所謂「剥がし」が見られるのも現地ならでは。

 

プロのコーチのノックは芸術である。とにかく美しい。個人的な疑問だが、現役を退いてすぐコーチに就任した方で素晴らしいノックを披露しているのはなぜなのか?密かに練習など行っているのか、はたまたプロ野球選手にとっては造作もない事なのか。そんなことを最近福岡ソフトバンクホークス本田雄一コーチのノックの映像を見て感じた。

 

プリングルスサワークリームオニオン味(小)が空になった頃、時刻は17:30。

お待ちかねのスタメン発表である。

2014年4月2日の横浜DeNAベイスターズのスタメンはこちら。

https://www.youtube.com/watch?v=Pv8bBwhsUFY

個人的に2014年のスタメン発表のムービーとBGMはかなり好みであるが、この話は詳しくしたいのでまた別のブログで。

この試合、センターのスタメンは多村。ファンとしてはセンター多村を生で見れる日が再びやってくるとは思っていなかったし、37歳にして外野守備の要を任される多村仁志というプレイヤーの凄さを今一度知った。

 

試合開始15分前。当時スタジアムDJに就任していた南隼人さんがスタンドに挨拶。この時ビジター側の巨人ファンにもしっかり挨拶。この人が多くのファンに支持される所以が感じられる。イニング間のイベント紹介や先日の試合の振り返りなどが行われた後、スピードガンコンテスト。いつか俺も投げてみたい...。

 

試合開始5分前、両チーム監督によるメンバー表の交換。

そして間もなくベイスターズの選手が

LMFAO - Party Rock Anthem

のテーマに合わせて各ポジションに散っていく。カッコイイ。

いつから横浜スタジアムはこんなに洒落た場所になったんだ...と感じつつも、試合開始の瞬間に向けて球場全体が緊張感に包まれていくのがひしひしと伝わってきた。

 

試合の流れや得点シーンは↓のリンクから動画を見て頂ければわかるので割愛するが、

https://www.nicovideo.jp/watch/sm23245196

この試合は7回終了までは圧倒的にベイスターズのペースだった。

私の周りのベイスターズファンが集う一塁側は皆ご機嫌でこの試合の勝利をほぼ確実なものとして見ていただろう。私自身もそうだった。

8回表、ベイスターズはあれよあれよの間に得点を奪われ、5点リードを5点ビハインドとされてしまう。

するとどうだろう、先ほどまで上機嫌で野球談議をしていた陽気な集団は選手やチームに罵詈雑言を浴びせるチンピラに豹変してしまい、恐らく遠方からやってきたであろう家族連れはそそくさと帰り支度をはじめ、私のすぐ横でピンチの時も健気に応援していた幼い少年とその母親はスコアボードに重く鎮座する「10」の2文字を眺めるしかなかった。

私自身は相手の攻撃中は「はやく次の攻撃が見たいな」としか考えておらず、長い長い巨人の攻撃が終わり、ふとスコアボードを見たときに初めて事の重大さに気づいたのであった。

 

その裏、ベイスターズ井手正太郎のライトスタンドへの一発で1点を返すも、空砲に終わる。その裏の攻撃が終了するとかなりの数の一塁側のファンは席を立ち、帰路についた。早めに出ないと関内駅にたどり着くのも困難なほど混雑するからだ。その中の一人に私もいた。何を思って試合終了まで席にいなかったのか、応援することをやめて逃げ帰ったのかははっきりとは覚えていない。一つ覚えている理由はただ単にあまり遅くなりすぎると親に叱られる、と思ったから帰った。ただそれだけだ。

 

人生初の一人横浜スタジアムでの野球観戦は、帰り道の記憶は一切ない。

家についてから観戦中に興奮したこと、選手の細かい所作やスタジアムの雰囲気などを私の帰りを待っていた眠そうな母に話した記憶はあるが、最終的には惨敗したという事実を突きつけられ、その日は眠りについた。

「次は勝ち試合を見るんだ」となにか復讐にすら近いような感情に駆られ、ここから私は勝ち試合に巡り合うため、往復1100円をかけて横浜スタジアムに足を運ぶ日々を送ることになる。